園舎土地建物購入及び園舎改修工事報告とご支援のお願い

 

 

みなさま、なないろの木こどもえんの寄付募集活動へ

ご協力、ご支援を賜わり、誠にありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

 

 園舎土地建物購入及び園舎改修工事にかかった費用総額

また、そのために準備した資金の内訳は以下のようになりました。

 

  

<費用>

園舎土地建物購入 17,464,864円

園舎改修工事   12,418,117円

  

合計       29,882,981円

 

 

 

<支払充当金>

寄付金       5,824,627円

長期借入金     9,090,000円

法人会計現預金   14,968,354円

 

合計        29,882,981円

 

    

2019年に寄付募集活動を始めた時に掲げた目標額には

達することはできませんでしたが

安全のために一日も早く耐震工事を行う必要を感じ

寄付金と借り入れの金額を合わせた予算で

新しい設計プランを作りました。

 

そして、2020年夏に園舎の耐震・改修工事を行いました。

 

無事、着工に至ることができましたのも

みなさまの温かいご支援の賜物です。

心より感謝申し上げます。

 

その後、耐震・改修工事を始めてみたところ

事前には予測できなかったシロアリ被害が見つかったり

予想以上のメンテナンスが必要な部分もあり

見積もりを超える費用がかかったため

新たな借り入れも必要になりました。

 

また、子どもたちの安全を考えた暖房を整えることや

小さいながらも自然と共存できる庭づくりなど

さらにいくつかの課題が残されています。

 

つきましては、今後も寄付募集活動を継続してまいります。

 

どうぞこれからも、引き続き

 ご支援をいただけますよう、お願いいたします。

 

 

耐震・改修工事内容の紹介

耐震対策

壁を補強しました。古い瓦を除去し、軽い屋根に新しく葺き替えました。

保育室を広くする

定員17人の子どもたちと保育者とが手をつないで輪を作ることができる空間を作りました。なないろの木こどもえんの保育では、輪になる機会がたくさんあります。お友だちと一緒にきれいな丸い輪を作ることで協調性が養われ、そして、輪の中にしっかり立つことで自立心が育くまれます。空間を把握する力も育ちます。輪を作るという経験が、集団の中で他者とのバランスを保ちながら自立して自らの力で生きる力を育てます。

台所から保育室が見えるようにする

幼児期の子どもは模倣(真似ること)を通して世の中のあり方や身体の使い方を学んでいます。料理や洗濯、掃除や裁縫など、日常の家事に生き生きと取り組む大人の姿は子どもの模倣の対象です。台所では毎日お昼ごはんを作っています。子どもたちは料理の音を聞いたり匂いを嗅いだり五感をいっぱい使って料理を身近に感じながら過ごしています。大人が働く姿を模倣しながら成長する幼児期に、料理する大人の姿は子どもが大好きな模倣の対象です。

玄関に深い庇を作る

庇を作ることで、外と内の空間のつながりが生まれます。朝の見送りやお迎えのときには、深い庇が、子どもたちとお母さんやお父さんとの「行ってきます」や「ただいま」のやりとりを見守ってくれます。

地窓を作る、入り口を増やす

子どもに近い低い位置にある地窓や、複数の入り口などの開口部が風通しを良くし、外と内の空間をつなげます。風通しは屋外の空気を室内に運び込み、子どもを包む気を清らかにしてくれます。そして、温かい園舎に守られながら、自然界といつもつながっていることを感じます。入り口を増やすことで、万一のときの避難経路の可能性が増えました。

土間を作る、床面を増やす

小さいながらも土間を作りました。土間は、庭仕事や洗濯などの外と内とを行き来する家事を豊かにしてくれます。木工仕事などの幅も広がります。土間にも、大人が働く姿があります。子どもが模倣したくなる大人の姿にあふれた空間が、幼児期の子どもを豊かに育みます。保育室を広くすることで床面が増えました。なないろの木では子どもたちと保育者で床拭きに取り組んでいます。更に広くなった床のお部屋をぴかぴかに拭き掃除するのが楽しみです。土間を履く、床を拭くなど、身体をしっかりと使う家事が、芯のある心と身体を育てます。

その他

子ども用トイレ、子ども一人ひとりの荷物棚、保育用具棚を新しく作り、子どもたちが今までよりさらに暮らしやすい空間を作りました。外壁塗装、室内の壁の和紙貼り、棚作りなどは、セルフビルドで行いました。セルフビルドには、在園の保護

者や保育者、そして卒園保護者や関係者の家族などたくさんの力が集まりました。

なないろの木こどもえんに関わるたくさんの人の力を合わせて、子どもたちの心と身体を 豊かに育む空間を作りました。

園舎改修工事までのあゆみ

2003年9月

幼児施設を作ろうという最初の呼びかけ

同年10月16日

開園準備会、最初の集まり

2004年6月

「こども園なないろ」開園(京田辺市興戸にて)

2006年3月

初めての卒園児を送り出す

2009年秋

NPO法人化に向けての動きが始まる

2010年春

園名を「なないろの木こどもえん」に改称

2012年夏

京田辺市東鍵田へ園舎を移転

2013年春

認可外保育施設として届出

2013年9月

なないろの環NPO法人格取得

2019年春

園舎改修工事に向けての動きが始まる

2019年12月

東鍵田の園舎(土地建物)を購入

2020年8月

園舎改修工事着工

2020年9月

園舎改修工事完了